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2026.10.11 コラム

化粧品と医薬部外品

化粧品と医薬部外品

医薬部外品と化粧品の違い

「医薬部外品なら、化粧品より効果が高い」
そう思ってクリームを選んでいませんか?

美白やシミ対策、シワのケアを考えるとき、「薬用」「医薬部外品」という表示には期待したくなりますよね。

けれど、医薬部外品という区分だけで、商品の良さや、自分の肌への満足度が決まるわけではありません。

実は、医薬部外品は承認を受けて作るものだからこそ、配合する成分や濃度を自由に変更できないという一面があります。

医薬部外品は、成分も配合量も承認の対象

薬用クリームなどの医薬部外品は、製品ごとに承認を受ける必要があります。

有効成分だけでなく、その他の成分についても、規格や配合量、使用前例などが確認されます。前例のない成分や、前例を超える配合量を採用する場合には、追加の資料や評価が必要になることがあります。

つまり、話題の美容成分が登場しても、「良さそうだから加えよう」「もっと高濃度にしよう」と簡単に処方を変えられるわけではないのです。

この仕組みを踏まえると、既存の承認前例に沿った処方は、開発の進めやすさという点で選ばれやすいと考えられます。

ナイアシンアミドの濃度を見ると、違いがわかる

人気の美容成分、ナイアシンアミド。

厚生労働省が2008年に公表した有効成分リストには、ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)のクリーム・乳液などへの配合前例として、**0.1〜3.5%**が記載されています。

この数字は、すべての医薬部外品に適用される絶対的な上限ではなく、承認前例を示すものです。

化粧品では10%以上の濃度の商品もあります。

配合濃度にこだわって選びたい方は、「薬用」という表示だけでなく、商品の具体的な配合内容にも注目してみてください。

ただし、濃度が高いほど必ず効果が高くなるとは限りません。処方全体のバランスや肌との相性も大切です。

幹細胞エキスやエクソソームとの組み合わせは?

ナイアシンアミドに加えて、幹細胞培養液由来成分やエクソソームなどにも関心がある方は多いでしょう。

こうした成分についても、医薬部外品では、原料の規格や配合前例などを踏まえた確認が必要です。配合前例のない添加物には、安全性に関する資料が求められます。

そのため、使用する原料に承認前例がない場合には、資料の準備や評価が開発上の大きなハードルとなり、医薬部外品としての配合が難しく、ナイアシンアミドと幹細胞由来成分とエクソソームを配合した医薬部外品は見かけません。

複数の美容成分を組み合わせた独自の処方を目指す際には、こうしたハードルも踏まえ、化粧品として開発する選択につながります。

化粧品という区分を選ぶ背景には、配合したい成分や処方へのこだわりがあるのです。

1つのクリームで、さまざまなケアをしたい方へ

「シミも気になるけれど、乾燥やハリ不足も気になる」
「シワのケアもしたいし、ツヤのある肌を目指したい」

肌悩みは、ひとつだけとは限りませんよね。

そんなときは、医薬部外品という表示だけで選択肢を絞らず、何を目的に、どんな成分を組み合わせているクリームなのかを見てみましょう。

複数の美容成分を取り入れた化粧品も、選択肢になります。成分の種類や濃度だけでなく、製品としてどのような働きが確認されているかにも注目したいですね。

「薬用」の文字だけで、クリームを決めない

医薬部外品には、承認された効能を確認して選べる良さがあります。

一方、化粧品にも、配合濃度や成分の組み合わせに工夫を凝らした商品があります。

「医薬部外品だから高性能」「化粧品だから効果が弱い」と、区分だけで決めつけるのはもったいないこと。

美白やシミ予防を重視するのか。うるおい、ハリ、ツヤなど、複数の肌悩みに向けたケアを求めるのか。

表示されている効能と、処方へのこだわり、そして自分の肌との相性。その中身を知って選ぶことが、納得できるクリーム選びにつながります。

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