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話題の「肌育」とは? 注射から毎日のスキンケアへ
ここ数年、美容業界でよく耳にするようになった「肌育」という言葉。
「気になるけれど、どんな美容法なの?」
「これまでのヒアルロン酸注射と何が違うの?」
そんな方にもわかりやすく、肌育の考え方と、注目の成分についてご紹介します。
肌育とは、素肌の状態を育んでいくこと
肌育とは、うるおい・ハリ・キメなどを整え、肌そのものの状態をよりよくしていこうという美容の考え方です。
メイクで隠したり、気になる部分の形を整えたりするだけでなく、「素肌をもっときれいにしたい」という願いから注目されています。
美容医療では、韓国で人気を集めた「リジュラン注射」が代表的な施術のひとつ。その後も、さまざまな成分を使った肌育の施術が登場しています。
コラーゲンやヒアルロン酸の注射との違いは?
従来のコラーゲンやヒアルロン酸を使うフィラー注射は、しわやくぼみにボリュームを補い、見た目を整えることが主な目的です。
一方、リジュランなどの肌育注射は、肌のハリや質感を整えることを目指します。
たとえるなら、くぼみを埋める方法と、肌の状態を育んでいく方法。目指す変化に違いがあります。
ただし、ヒアルロン酸にも保水や肌の質感を整える目的の製剤があり、働きは製剤や使い方によって異なります。
注目されるのは、サーモン由来のDNA成分
リジュランは「サーモン注射」や「DNA注射」、場合によっては「PDRN注射」と呼ばれることもありますが、主成分はサーモンのDNAから得られる**PN(ポリヌクレオチド)**です。
DNAという言葉を聞くと難しく感じるかもしれませんが、美容分野では、精製・加工したDNA由来成分を、肌の状態を整えるために活用する研究が進められています。
肌育注射で知っておきたい、3つの負担
魅力的な肌育注射ですが、考えておきたいのが痛み・ダウンタイム・費用です。
施術では針を使うため、痛みや出血、内出血が起こる場合があります。また、製剤を皮膚の中に注入することで、施術直後に小さな盛り上がりができ、肌がぽこぽこして見えることもあります。程度や落ち着くまでの時間には個人差があります。
さらに、1回だけで終わるとは限りません。数週間おきに複数回の施術を行い、その後も状態に合わせてメンテナンスをする方法が案内されています。肌の変化を見ながら段階的に進めるため、継続する場合は通院の時間と費用も必要になります。
塗って使うために開発された「オリゴDNA」
「注射には抵抗があるけれど、毎日のケアに取り入れたい」
そんな方に知っていただきたいのが、化粧品用に開発されたオリゴDNAです。
原料メーカーの説明によると、このオリゴDNAは、リジュラン注射用原料として使われるPNをもとに、肌に塗って使うための加工を施した成分です。
DNAは、そのままでは分子が大きく、肌に浸透しにくいという課題があります。そこで、長い鎖のようなDNAを短くする「低分子化」によって、塗布での利用を目指したのがオリゴDNAです。
開発研究者は、低分子化したオリゴDNAについて、真皮への到達やコラーゲン生成を促す働きを説明しています。また、三次元ヒト皮膚モデルを用いた評価も紹介されています。
オリゴDNAに関連する技術では、肌のキメに関わる「皮溝密度」を改良する化粧品用配合剤などの特許も取得されています。成分を配合するだけでなく、化粧品としてどう活用するかが研究されてきた素材なのです。
DNA由来成分の研究は、肌のハリやキメを整える美容分野だけにとどまりません。
関連する研究では、遺伝子が酸化によって傷つくのを抑える技術でも特許が取得されています。細胞の中にある大切な情報であるDNAを、酸化ダメージから守ることに着目したものです。
また、傷や床ずれ、やけどの治療に関する技術でも特許が取得されています。DNAなどを分解して得られる成分を活用し、傷ついた組織の回復を助けることを目指した研究です。
こうした研究の背景も、DNA由来成分が注目される理由のひとつです。
毎日のケアで続けられるという魅力
オリゴDNA配合の化粧品は、自宅で、いつものスキンケアに取り入れられます。
針を使わないため、注射による痛みや出血、施術後の盛り上がりを伴わず、毎日のお手入れを続けられることが魅力です。
肌育への関心をきっかけに、毎日のスキンケアも見直してみませんか。
自分の肌に合う方法を選び、無理なく続ける。その積み重ねが、うるおいとハリのある素肌を目指す一歩になります。